スロットの高設定狙いについて

スロットの勝ち方には「高設定狙い」と「ハイエナ狙い」の2種類が存在する事は以前説明しました。

今回の記事では、「高設定狙い」にスポットを当てて説明して行きます。

スロットの設定とは?

スロットの設定というものについて、スロッターであっても意外と詳しくは意識していないという人もいるんじゃないでしょうか。

スロット機種にはごく一部の例外を除いて、複数の「設定」というものが存在しています。

6段階設定が主流であり、設定1~設定6までが存在しています。

一般的に設定1が一番辛い(打ち手にとって一番勝ちづらい)設定であり、逆に設定6が最も甘い(勝ちやすい)設定となっています。

この設定というものを変更する事で、ホールは利益の調整を行っているのです。

ただし設定というのはあくまでも期待値的にどの程度のプラスorマイナスという性能を決定するだけにすぎず、設定1でも打ち手が勝つ(ホールにとっては赤字)事もあれば、設定6でも打ち手が負ける(ホールにとっては黒字)事もある点は「期待値」というものを説明した記事でも述べた通りです。

例えばとあるスロット台の設定毎の機械割は以下のようになっています。

設定値 機械割
設定1 97%
設定2 99%
設定3 102%
設定4 105%
設定5 107%
設定6 111%

機械割の記事を読んで頂いた方なら分かると思いますが、設定1と設定2は打てば打つほど期待値的にはマイナスになっていく事になりますし、設定3以上は打てば打つほどプラス収支を積み上げていける事になります。

具体的にこの台の全設定をそれぞれ5000G(すべて3枚掛け)回した場合の期待値は以下のようになります。

設定値 5000G消化期待値
設定1 -450枚
設定2 -150枚
設定3 +300枚
設定4 +750枚
設定5 +1050枚
設定6 +1650枚

スロットの高設定狙い

前の項目で示した数値を見て行くと、設定1と比べて設定6の方が良いのは当然として、期待値プラス域の設定3以上でも設定毎に結構な差が付いていますね。

こうなると当然設定6を打ちたい、設定6が無理でも設定5を打ちたい、設定5が無理でも…といったように、少しでも高い設定を打ちたくなるでしょう。

このように、出来るだけ多くの期待値を得るために高設定の台を打とうとする事を高設定狙いと言います。

ここでは詳細な数値は省きますが、設定が高いほど期待収支(平均的な収支)が増えるのはもちろん、勝率も上がるのが普通です。

つまり、高設定を打つことが出来れば長い目で見て多くのプラス収支を獲得でき、しかも一回一回の実戦の勝率も高い、良い事尽くめなのです。

ホール内にある高設定の割合

誰もが打ちたい高設定ですが、当然高設定台ばかりを設置していたのではホール側が赤字になって潰れてしまいます。

基本的にホールは低設定で利益を出したいと思っていますし、実際に設置されているスロット台の多くは低設定にされています。

どの程度が低設定かは機種によって様々ですが、大雑把に言って70~80%程度は低設定だと思って良いです。

つまり5台に4台程度は低設定である可能性が高いという事です。

そして残りの20~30%の中でも設定6となると本当に極わずかとなるのが一般的なホールでの設定配分の実態です。

高設定を見つける方法

さきほどの話を読んでいて「1/5の高設定なんて探せる気がしない」と思った人も多いかも知れません。

しかし実際には、やみくもに1/5を探すわけではありません。

ここでは高設定を見つける上で重要かつ基本的な事を説明していきます。

高設定に期待できる状況(日付)を狙う

多くのホールが年中無休、地域によっては新台入れ替えの日に休みだったりもしますが、年間でもかなりの日数で営業しています。

そんな中でもホールが高設定を入れやすい状況というのが実は存在しているんです。

それは、いわゆる「特定日」と呼ばれる日です。

以前は「イベント」と呼んでいたんですが、イベントというものが規制された事で、代わりの言い回しとして「特定日」といった言い方が一般的に定着しました。

特定日とはつまり、多くのお客さんが「今日は店が頑張る日だ」と認識している、その店定番の日という事です。

具体的に言えば、業界最大手チェーンであるマルハンの場合なら末尾7の付く日が特定日です(毎月7日17日27日)。

これはイベント規制が入る前の段階で、「7の付く日はマルハン」といったイメージをお客さんに刷り込む事で、イベント規制後も暗黙の了解的に期待できる状況として認知され続けているというものです。

このような日に標的を絞る事で、比較的高設定の台数が多い状況に身を置く事が出来ます。

しかし、そういった状況に期待しているのは当然自分だけではありません。

ホールが頑張る日と認識されている日というのは、それだけ高設定を打ちたい人(いわば高設定を狙うライバル)も多いという事。

重要なのは自分が高設定の台を打つことが出来るかどうかなので、ホールの設定状況が良くてもそれを帳消しにするぐらい競争率が高い状況というのは総合的に見ると「旨味がない」という事になってしまうんです。

理想としては、ホールがしっかりと高設定を多く使ってくれる状況でありながら、それが多くの人に知れ渡ってない(競争率が低い)状況を見つけ出す事ですね。

いわゆる特定日ではないのに実は高設定を多用しているホールを発見出来れば最高です。

高設定の投入傾向を見抜く

ホールがどの台を高設定にしそうかをある程度予測する事が出来れば、高設定を掴める可能性がグッと上がります。

具体的な例としては

  • 角の台に高設定を入れる
  • 前日大きくマイナスだった台に高設定を入れる
  • 過去一週間で一番稼動していない台に高設定を入れる
  • 前日に一番プラスだった台に高設定を入れる

など、様々なパターンがありますが、ホールによっては比較的分かりやすいパターンで高設定を入れる台を決めているケースも少なくありません。

その高設定投入パターンを読み解く事で、この台が高設定だ!と予想して打ち始める事が出来るようになります。

もちろん、常にその予想が的中する訳ではありませんが、ある程度以上の的中率があれば十分に期待値プラスの稼働をする事が可能となります。

自分で実際に狙ってみるより先にやるべきなのは、「もし自分が打つとしたらこの台」という予想を立てて見て、その台が実際にどのような動きをしたかを検証する事です。

自分の高設定予想台が実際に高設定らしい挙動をしていたら、自分の予想が当たっていた可能性が高まります。

逆に予想した台が全く高設定らしくない挙動をしていたとしたら、それは自分の予想が的外れである可能性が高いと考えるべきでしょう。

このような思考テストを繰り返す事で、ある程度その店の高設定投入傾向が見えてきた時、その時にはじめて自分自身で実戦してみる事をお勧めします。

設定判別をする

台を打ち始めてから、あるいはすでに打たれていた履歴の残っている空台に座る時は、設定判別をする事になります。

設定判別とは、打っている台(あるいは打とうとしている台)の設定が何であるか(高設定であるか低設定であるか)を見極める事です。

設定判別要素は、その特徴からいくつかの分類が可能となっています。

機械割に直結する設定差

例えばある機種の大当たり確率は以下の通り。

設定 BIG REG 合成
1 1/287.4 1/431.2 1/172.5
2 1/282.5 1/364.1 1/159.1
3 1/273.1 1/341.3 1/151.7
4 1/264.3 1/292.6 1/138.9
5 1/252.1 1/277.7 1/132.1
6 1/240.9 1/240.9 1/120.5

この機種の場合、主な設定差はボーナス確率につけられており、高設定ほどボーナスが当たりやすい仕組みになっています。

特にこの台の場合だとREGの出現率に大きな設定差があるので、REGが良い確率で当たっている台は高設定の可能性が高いという事が言えますね。

このような台の場合、例えば空台の履歴を見た時

  1. 5000GでBIG20回REG25回
  2. 3000GでBIG10回REG10回
  3. 6000GでBIG20回REG15回

こんな履歴の3台があったとしたら、あなたならどの台を打ちますか?

先ほど話したように、REG確率に注目してみて下さい。

するとどうでしょう・・・①の台がかなり良さそうですよね?

このように、設定ごとの差が大きい要素に注目して、より高設定の可能性が高い台を選り分ける、あるいは今現在打っている台が高設定であるか否かの判断を下す事を「設定判別」と言います。

機械割に直結しない設定差

例えばとある台において、BIGボーナス終了後に出現する画面の種類に設定差が存在するとします。

仮にその出現率がこのような数値になっていたとします。

設定 パターンA パターンB パターンC
1 50% 40% 10%
2 50% 40% 10%
3 20% 60% 20%
4 20% 60% 20%
5 10% 40% 50%
6 10% 40% 50%

このように、パターンAは低設定ほど出やすく、パターンCは高設定ほど出やすい、パターンBは一応中間設定ほど出やすいですが、そこまで大きな差はありませんね。

このような機種で例えば3回BIGを引いて3回ともパターンA画像だったとしたら…低設定っぽいですよね?

逆に3回BIGを引いて3回ともパターンC画像だったとしたら…高設定っぽいですよね?

このような実際の出玉に直結しない部分で設定差をつけている要素は、打ち手に設定推測をさせる事を目的としてつけられた設定差だと言えます。

設定が確定する要素

設定判別要素の中には、設定〇以上が確定するようなものも存在します。

例えばとある台のREG終了後に表示される画面に設定差があったとして、その出現率は下記のようになっていたとします。

設定 パターンA パターンB パターンC
1 100% 出現なし 出現なし
2 100% 出現なし 出現なし
3 90% 10% 出現なし
4 80% 20% 出現なし
5 70% 20% 10%
6 60% 20% 20%

このような判別要素の場合、パターンBが出現した時点で設定3以上である事が確定します。

さらにはパターンCが出現した際には設定5以上が確定するので、高設定を打ちたいスロッターにとっては至福の瞬間でしょう。

設定判別要素の確認方法

設定判別をするためには設定差の大きい要素に関する知識が必要です。

しかし基本的にそういった情報は、ホールに備え付けられている機種説明プレートや小冊子には書かれていない事が多いです。

ではどうやってそういった情報を得れば良いのかですが、これに関しては攻略サイトを参考にしましょう。

攻略サイトにも有料のものと無料のものがあるので、それぞれに実用的なサイトをいくつかご紹介します。

無料スロット攻略情報サイト

ネット上にはパチンコ・スロットの攻略情報を無料で掲載しているサイトが数多くあります。

それらのサイトで目当ての機種の設定判別要素を調べて実戦に活かすと良いでしょう。

ただし、スロット情報サイトは星の数ほどありますから、中にはいい加減な情報を掲載しているサイトもあるかも知れません。

無料で閲覧できるサイトの中で個人的に信頼度が高いと思われるサイトを2つほどご紹介しておきましょう。

ぱちガブッ!

老舗スロット攻略雑誌「パチスロ必勝ガイド」を発行するガイドワークスが運営するサイトです。

攻略雑誌の運営ですから情報の信頼度はピカイチでしょう。

パチ7

パチンコ・パチスロ機種解析情報|パチ7(パチセブン)の紹介コンテンツです。【随時更新】店舗情報、新台機種解析、マンガやコ…

スロット動画などを展開するネット発のパチンコスロットメディアです。

豊富な情報量を誇り、信頼度も十分あります。

方法2:有料パチンコ攻略情報サイトを参考にする

さきほどは無料の情報サイトをご紹介しましたが、こちらは有料のサイトとなります。

有料と聞くとついつい二の足を踏んでしまう方も多いんじゃないでしょうか。

しかし今後パチンコやスロットで勝ちを積み重ねて行く事を考えると、月々数百円の出費というのは全く問題にならないレベルの必要経費と言えます。

有料だけあって無料サイトと比べて秀でた部分も多くあり、パチンコやスロットで継続的に勝ち続けている打ち手のうちかなりの人達がこの有料サイトを活用しています。

特にスロットの勝ち方を実践していく事を考えると、情報の正確性と速さは極めて重要になってくるため、有料サイトに登録する事を強くおすすめします(スロットは有料サイトの情報スピードが大きな意味を持つ)。

以下におすすめの有料スロット攻略情報サイトをご紹介しておきます。

パチマガスロマガ

有料パチンコ・スロット情報サイトの大本命とされるサイトです。

老舗スロット攻略雑誌の「パチスロ攻略マガジン」が運営するサイトであるため、情報の信頼度は折り紙つきです。

パチンコ屋の中でスマホに黄色い画面を表示している人がいたら、高確率でこのサイトだと思って良いでしょう。

パチ&スロ必勝本

パチ&スロ必勝本は、「パチンコ」「パチスロ」で勝つために欠かせない最新の解析情報を中心に、最新台速報、業界ニュース、シス…

パチマガスロマガと並ぶ有料パチンコ・スロット情報サイトです。

老舗スロット攻略雑誌の「パチスロ必勝本」が運営するサイトであるため、情報の信頼度は十分。

パチマガスロマガで掲載されていない情報が載っているケースもあるため、両方を併用しているユーザーも非常に多いです。


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