パチンコやスロットで勝っている人の文章や会話の中で頻繁に出て来る言葉として「期待値」や「期待収支」というものがあります。
ギャンブル的に、あるいは娯楽的にパチンコやスロットを打っていた人にとっては馴染みのない言葉ではないでしょうか。
ここではこの言葉が何を意味しているのかを説明して行きます。
『期待値』の意味
まずはパチンコやスロット用語としてではなく、元々の意味として期待値という言葉について説明します。
期待値というのは元々、数学の一分野である『確率論』の用語です。
期待値を出来るだけ簡素に表現するなら「ある変数がとりうる値の平均値」という事になるでしょうか。
例えばサイコロを1回振った時に出る数字の期待値は、1~6の面全てが均等に出現するものとするなら「1×1/6+2×1/6+3×1/6+4×1/6+5×1/6+6×1/6」=3.5という事になりますが、この数値がサイコロを1回振った時に出る目(数字)の期待値という事になります。
パチンコ・スロットの『期待値』とは
パチンコやスロット用語として使われる期待値というのは、どちらかと言えば『期待収支』といった方が分かりやすいと思います。
パチンコ・スロット用語としての期待値とはつまり、ある特定の条件を設定した上で、その条件にそった形でパチンコやスロットを打つことで得られる金額の事をパチンコ・スロット用語として『期待値』あるいは『期待収支』と呼んでいるのです。
スロットを例にして説明します(スロットの方が分かりやすいと思うので)。
スロットの出玉性能を表す用語に『機械割』というものがあります。
『機械割』とはその台に投入されたメダルに対して何%分の払い出しが期待できるかを表した数値であり、『出玉率』という言い方もあります。
仮に機械割110%という台があった場合、投入メダルに対して110%分の払い出しが見込める台という事になります。
例えば、機械割が110%の台を5000G打った場合の期待値(期待収支)は+1500枚となります。
これは5000G消化する為に要するメダルの枚数が15000枚(すべてのゲームが3枚掛けだったと仮定)なので、その投入枚数に対して110%分(16500枚)の払い出しが期待できるので、差枚数的には16500-15000=1500枚分のプラスを見込めるという事になります。
この数値はあくまでもこの台(機械割110%のスロット)の平均値であり、場合によっては+5000枚といった結果となる事もあるでしょうし、ある時は-2000枚なんて事もあるかも知れません。
「期待値」や「期待収支」というのはつまり、特定の稼動内容(機械割〇〇〇%の台を〇〇〇〇ゲーム消化)において平均的に得られる結果の事を意味します。
先ほどの例にもあったように、機械割110%の台を5000G打った場合の期待値(期待収支)は+1500枚となりますし、機械割95%の台を5000G打った場合の期待値(期待収支)は-750枚となります。
期待値プラスと期待値マイナス
先ほどの例を再び見て見ると、機械割110%の台は期待値がプラス収支(+1500枚)となっていますが、機械割95%の台は期待値がマイナス(-750枚)となっています。
このように、その台が打って行くほどにプラス収支になっていく台なのか、あるいは打つほどにマイナス収支を積み上げていく台なのかを表したのが「期待値プラス」あるいは「期待値マイナス」という言葉なのです。
期待値プラスの台は打てば打つほどプラス収支が増えて行きますので、パチンコ・スロットで勝ちたいのであれば、こういった台を打つべきだという事になります。
逆に期待値マイナスの台というのは打てば打つほどマイナス収支を積み上げていく事になるので、パチンコやスロットで勝っていく上ではこういった台を打つことは絶対に避けたい所です。
期待値がプラスの稼働=長期的かつ必然的に勝つ稼働
このように、長期的かつ必然的に勝てる内容の稼働は、「期待値プラスの稼働」と表現する事が出来ます。
長期的な勝利を目的とした稼働を行う以上、拠り所とするのは正にこの期待値(期待収支)であり、日々の勝ち負けではなくなります。
この認識を持つ事こそが、パチンコやスロットで本当の意味で勝てる打ち手になる上で最初に乗り越えるべき大きな関門と言えるでしょう。
パチンコの貸玉料金の上限は1玉4円(税別)、スロットの貸メダル料金の上限は1枚20円(税別)です。 (税別)と表記しているように、ここに消費税分を上乗せした価格が実際の貸玉(貸メダル)料金の上限となります。 借りた玉やメダルを使[…]